第17回 まいづる 細川幽斎 田辺城まつり

平成20年5月25日(日) 舞鶴公園及び付近一帯で開催



 
 5月25日(日)
 午前5時30分 昨日の雨はあがったみたい。窓から覗くと道はまだ濡れている。
          急いで公園へ行ってみると 広場はぬかるんでいた。
          大変だ!今日のまつりは、雨天プログラムAかBか?どっちだ!

    
   6時    主な役員関係者がそろう。松本実行委員長の「雨天決行!」との強い一声で広場の整備を開始。
   
   7時    広場の整備状況から毘沙門及び町内対抗の綱引き大会は中止と決定。
         各団体から次々に事務所へ問い合わせTEL。
         返事は、「今日は、少々の雨でもやりまっせ!」(松本実行委員長)

   8時    広場内の物産展テントに品物が次々運びこまれる。

   8時45分 広場の水は除かれ、砂がまかれ大急ぎで整備が進む。(開始15分前まだまだ無理!!どうしよう・・・)

   9時    各出演者、関係者スタンバイOK。しかし、整備はまだ終わってない!どうしよう・・・
         周りからは、「まだか」「まだか」と聞かれ、エ
〜と決断!
         「本日のまいづる細川幽斎まつりは、整備遅れのため、15分遅れでスタートなります。」
          とのアナウンスを入れた。 

         海上保安学校鎧武者11人スタンバイOK
         城門閉門
         来賓受付にて到着確認
         海上自衛隊寄進米みこしスタンバイOK
         司会者マイクOK
         みつる幼稚園エンジェルス城門前でスタンバイOK
         野村寺和太鼓、きららくの一太鼓、和太鼓かわら屋スタンバイOK

         携帯に「公園内ステージ広場準備OK始めてもよいぞ!」と連絡。
         
「スタ〜ト!!!」
  9時15分 
         司会者「皆様、お待たせ致しました。いよいよ、第17回 まいづる 細川幽斎 田辺城まつりが始まります。
              松本実行委員長 開会宣言をお願いいたします。」
        
        松本実行委員長「只今より、第17回 まいづる 細川幽斎 田辺城まつりを開会します。」  


松本実行委員長

 ◆チアリーデング(みつる幼稚園エンジェルス)
    司会者「田辺城まつりトップバッターは可愛い皆さんのチアリーデングです。
         みつる幼稚園エンジェルスの皆さんお願いします!」

 ◆寄進米みこし出発
  司会者 野村寺太鼓へ打ち方開始の合図(野村寺太鼓・野村寺わいわい会)

  司会者「続いては、寄進米みこしの出発です。
      この寄進米みこしは、西暦1600年 関が原の戦いが行われる2ケ月前
      この田辺城に石田三成西軍15,000が攻め寄せるとの報せに
      町衆が米を寄進した故事を模したイベントです。
      北は吉原の水無月神社、西は西町見樹寺、南は朝代神社と
      旧町内にある神社仏閣で舞鶴の発展と市民の幸福を祈願する為
      米俵みこしを担いで2時間余走りまわりここに帰ってきます。
      氏子町内では、盛大な出迎えをして頂いていますが、
      町内を訪れるのが遅れるとその町内は、この公園への出発が遅れ
      大変な迷惑をかけることになってしまいます。
      果たして、各町内の出発に間に合うでしょうか!
      清めの水をかぶってがんばって走ってきてください。
      それではお願いします。
      担ぎ手は舞鶴海上自衛隊の皆さんです。
      
寄進米みこし出発!!!」
  
                      ⇒各町内会の様子はこちら。    

田辺城籠城 第一章 いざ 籠城
 司会者「田辺城籠城 第一章 いざ 籠城 和太鼓協力 和太鼓かわら屋」
 かわら屋和太鼓開始

 司会者ナレーション
  「慶長5年 西暦1600年 城主細川忠興公が、城下の兵を引き連れ
   徳川家康に従い会津上杉征伐に進行
   この時を狙い、石田三成が大阪でで兵を起こしたのです。
   この丹後田辺は、幽斎公が守っていました。
   これが、田辺籠城から関が原の戦いへと続く、戦国絵巻の始まりでした。」




 武者城門前に進み口上
  「開門!開門!大阪玉造屋敷がラシャ様護衛のものにございます。
   至急大殿にお目通り願いたい。」
 城門が半開し、武者城内へ進む。

 




 武者「大殿大阪玉造屋敷がラシャ様護衛のものにございます。
     石田三成様が兵を起こされました。

     ガラシャ様は、人質を拒み屋敷に火をかけ、ご自害なされました。
     さらに、三成公様はこのこの丹後田辺を
     攻めるよう近隣の大名に命令を下されました。
     その数1万5千とのことにございます。」
 




 幽斎「皆、ご苦労であった。
     とうとうやりおったか、三成め!
     よいかものども!
     忠興が留守にこの丹後の国を潰してはならぬぞ!
     すぐに国中に使いを走らせよ!
     国中の武具弾薬をこの田辺の城へ集めるのじゃ!
     そして、宮津の城、久美の城、峰山の城は、敵に渡さぬよう焼いてしまえ!
     田辺の城へ大軍をよこしたこと、三成にいやと言うほど後悔させてやるわ。
     ものども!行け〜!
     門を開けろ!開門太鼓を鳴らせ!」
 野村寺太鼓 開墾太鼓開始 城門全開
 武者駆け足で城門より来賓を迎えに行く 
司会「各地に散っていたご家来衆のご着陣でございます!」
    「先頭は、田辺藩国家老(舞鶴市長) 斉藤彰 様 ご着陣!

    「続いては、田辺藩 郷士筆頭(舞鶴市議会議長) 和佐谷寛 様ご着人!」

    「田辺藩 商工衆 頭目(舞鶴商工会議所会頭)上西克巳 様
     海州 防人 船奉行(海上自衛隊舞鶴地方総監代理幕僚長)鮒田英一様
     海州 海守奉行(第八管区海上保安本部長)向田昌幸様
     海州 警護 若頭塾長(海上保安学校)井下田廣明様 
     ご一党ご着陣!」


    「田辺藩京屋敷目付(京都府議会議員) 
       千歳利三郎様、中島則明様、岡本忠蔵様 ご一党ご着陣!」

    「田辺藩 勘定奉行(舞鶴税務署長)関一也様
     田辺藩町奉行(舞鶴警察署長)伊藤憲一様、
     田辺藩海守奉行(舞鶴海上保安部長)岩切康様、
     京都所司代統制頭(中丹広域振興局長代理)豊岡三男様
     京若衆匠塾目付(ポリテクカレッジ京都好調代理)植田浩一郎様 
     ご一党ご着陣!」

    「田辺藩藩校統制頭(舞鶴市教育委員会教育長)水谷昭様
     田辺藩火盗改目付頭(舞鶴市消防本部消防長)西野正章様
     田辺藩文武奨励頭(舞鶴市社会教育部長)千賀義弘様
     田辺藩楽市楽座頭(舞鶴市経済部長)参島肇様
     田辺藩大内荘代官(舞鶴市西支所長)渋谷恵一様 ご一党ご着陣!」

    「田辺八景 九景浦頭(舞鶴観光協会会長)山雄尭之様、
     田辺余部ノ荘目付(舞鶴自治連区長連協議会副会長)東正明様
     田辺庄屋衆頭目(舞鶴西自治連会長)四方守様 ご一党様ご着陣!」

   「田辺藩郷士(市議会議員) 
      池田正義様、伊田悦子様、上野修身様、尾関善之様、亀井敏郎様、
      岸田圭一郎様、後野和史様、桜井裕様、志賀道郎様、高田堅一様
      田中輝明様、鳥居文子様、西村正之様、林三弘様、福島敏明様
      福村照史様、藤田正一様、山本治兵衛様 ご一党様ご着陣!」
   「さあ皆さんも城内へ入ってください。
    敵の数1万5千、田辺藩は、5百、皆さん町衆の力、ご所望いたします!」

 ◆相愛太鼓(相愛保育園)
   司会「相愛保育園の園児のみんながんばって叩きましょう!相愛太鼓、それではどうぞ!」

◆マーチングバンド演奏(明倫小学校フェニックス23世)
     明倫小学校のマーチングバンドは本年が最後の参加となりました。

◆祝辞・来賓紹介

午前10時
◆よさこい(舞鶴よさこい連)

◆阿波踊り(舞鶴つばさ連)

◆ヨサコイ(よさこいにっぽん 聖)

◆吹奏楽演奏(城北中学校吹奏楽部)

午前11時
◆備州岡山城鉄砲隊演武(備州岡山城鉄砲隊)

◆寄進米みこし無事帰還

◆炎神戦隊ゴーオンジャーショー

 場内の様子

◆語り部(西町子供会)

 12時15分
◆田辺城籠城 第二章 心種園小芝居「古今伝授」
ナレーション
   「只今より城内“あやめ池”に於きまして
    心種園での古今伝授の小芝居を再現させて頂きます。
    細川幽斎が田辺にお城と城下町を築いて
    間もなくにわかなことが起こります。
    ご覧ください!城内からめ手の石垣の上を!
     〔石垣上:亀岡光秀まつりの一団〕
    物語は、明智光秀の軍団、京都の愛宕山、雨ふる夜
    連歌の会から始まります。」
 歌会の場

   光秀 「時は今 天が下知る 五月かな ・・・
         時は今 天が下知る 五月かな ・・・」

   軍勢 「いざ、備中へ! おお〜!」
 老い坂から本能寺へ

  吟  「本能寺、溝は幾尺ぞ、吾が大事を就すは今夕にあり。
          莢粽手ににあり莢を併せて食らう、
                     四簷の梅雨、点墨の如し。
      老い坂、西に去れば備中の道、
            鞭を揚げて東を指せば 天猶早し。
      吾が敵は正に本能寺に在り、
                敵は備中に在り、汝能く備えよ。」
 ナレーション
   「只今、石垣上愛宕山の場面にご登場頂きました方々は、先日の5月3日に
    開催されました“亀岡光秀まつり”からお越し頂いた皆様方です。
    今日は光秀まつりで使用されました手作りの鎧兜でご参加頂いております。
    今日の田辺城まつりには、
    我が細川忠興公の妻ガラシャの明智家から応援に
    駆けつけられたと言う想定に致しております。
    亀岡光秀まつりの皆さんに今一度大きな拍手をお願いします。
 「ガラシャ」 味土野の場面
   ナレーション
    「さて、場面は変わります。
    ご覧ください。池の向こう側には大阪屋敷のガラシャが控えております。
    ガラシャは元の名を“たま”といい、明智光秀の娘であり、十七才にして
    細川忠興と結婚しました。
    惟、織田信長を打ったものの光秀の天下は長く続かず、
    羽柴秀吉に討って替わられます。
    玉の身を案じた忠興は、即座にガラシャを丹後の味土野に隠くまいました。

   扇舞
    「誰が家の玉笛か、暗に声を飛ばす、
       散じて春風に入って 洛城に満つ。
         此の夜、曲中 折柳を聞く、
           何人か故郷の情を 起こさざらんや。」
 「ガラシャ」 大阪屋敷
   ナレーション
    「時は移り、天下分け目の関が原。
    幽斎忠興親子は徳川に味方、息子忠興は会津米沢へ出兵。
    石田三成が家康を討たんと大阪で挙兵。
    留守を努めるガラシャに対し人質として大阪城へ入るよう迫ります。

       ガラシャ   「わらわは人質にはなりませぬ。
                         自害もできませぬ。」
       小笠原少斎 「御免!」

   ナレーション
    「よいか、玉。屋敷をでるな、三成の人質となるな。」
    夫の留守を預かる武家の女であり、
    またキリストの先例を受けて自害の許されぬガラシャに対して、
    家老は、「御免」と一言、薙刀を胸に突き立て 屋敷に火を放ちま
した。
    聡明な美しさで知られたガラシャの壮絶な死であります。」
 田辺籠城 場面は田辺城

 幽斎:武者を従え島へ渡る。

 ナレーション
    「慶長五年、西暦千六百年、関が原決戦の直前であります。
     石田三成に加勢する福知山は小野木の兵一万五千の軍勢が、
     この田辺に攻め寄せた。
     迎え打つは僅か五百の兵、指揮するは城主細川幽斎。」

 幽斎「おおっ 皆のもの喜べ!
     瑞光寺の明誓と桂林寺の大渓和尚じゃ!
     和尚たちの加勢、心強く思うぞ!
     こたびの籠城、決死の覚悟じゃ!」

 僧兵山伏の加勢:ほら貝の一斉鳴奏

 
古今伝授の場

 ナレーション
    「巧みな戦術で寄せ手の攻撃を懸命に防ぐ幽斎ですが、
     和歌の秘伝「古今伝授」を行うことの出来る唯一の文化人でもありました。
     ”もしも幽斎公の斃れることあらば、和歌の道が途絶えてしまう”
     と案じられた後陽成天皇が、和睦を勧めるために智仁親王に命じ、
     田辺城へ勅使を遣わせました。」

 武者、島へ渡り伝令
   武者 「殿、天皇様から勅使が来られました。」
   幽斎 「フム お通しいたせ。」
   武者 「ははっ。」 一度島を出て大石甚助をつれてくる。

   大石甚助
       「大石甚助にございまする。
        後陽成天皇の勅旨を持ってまいりました。
        智仁親王様からも是非和睦されるよう、
        お願いして参れとのお言葉でございました。」勅旨の手紙を渡す。
幽斎:勅旨を捧げて拝礼してからから開く。詠み終わって
     「天皇様のお言葉、また、智仁親王様のお心遣い、
      真に身に余る有難いことにございまする。
      然し乍ら、私は最早や必死の覚悟を定めており、
      西軍の攻めに対しては、
      武士としての真魂で立ち向う他には何もござりませね。
      どうか、天皇様、親王様に宜しくお伝え願います。

      智仁親王様には古今和歌集の奥義を殆ど伝授し終っておりまする。
      残す所は、覚書に認ためておりますから、これをお伝えいただき、
      それで以て、古今伝授を終了したものといたしまする。」
     箱を取り出して
     「これがその証明書でござります。
      源氏物語の書物を添えてお渡しいたします。」 

 甚助 「あい分かりましてございます。
      幽斎様のお覚悟、したとお伝えいたします。」

      
幽斎 「甚助殿、私の今の心境を和歌に詠みました。
      これを添えて差し上げていただきたい。」

      『いにしえも 今も変わらぬ世の中に 心の種を残す言の葉』

 甚助 「いにしえも 今も変わらぬ世の中に 
       心の種を残す言の葉  ・・・失礼を仕りまする。」
     詠草を受け取り、再度復誦して退席する。

 ナレーション
  「古今和歌集が智仁親王に伝えられた田辺籠城戦最中の古今伝授物語は、
   日本文化の歴史の上に大きな足跡を刻んだのであります。
   三ケ月を持ち耐えた田辺の籠城は、関が原の決着を目前に、再度の和議申し出に従い開城いたします。
   田辺城を包囲した一万五千の兵が、関が原の合戦に向かっていたならば、歴史は変わっていたかも知れません。
   関が原の戦功により忠興公は、豊前国と豊後二郡三十九万石を拝領して移封になり、
   幽斎公には別途六千石を隠居料として下され吉野山に蟄居されたのでございます。

   戦いの殺伐とした中でえ和歌の伝統が耐えるのを恐れて勅旨を賜った幽斎公の誉れは輝かしく、
   田辺籠城は、武家の歴史に忘れかけていた天皇と公家の存在を示すものとなったのでした。

   心種園にまつわる古今伝授の物語、一巻の終わり。」

 午後1時
◆田辺城籠城 第三章 「御城下大行列」出発
先頭  平安騎馬隊
西自治連
 南田辺町内会子供みこし連
西自治連
 西町町内会太鼓連
西自治連
 魚屋連合太鼓連
西自治連
 寺内町内会太鼓・子供みこし連
西自治連
 本町町内会太鼓連
西自治連
 新町町内会太鼓・子供みこし連
西自治連
 丹波町内会太鼓連
西自治連
 京口町内会太鼓・子供みこし連
竹屋町内会太鼓連
「あかりちんどん」連
 (内モンゴルに井戸を
         プレゼントする支援の会)
チビッコ忍者(ディナモ舞鶴)
チビッコ武者連 舞鶴幼稚園連
チビッコ武者連 みつる幼稚園連
チビッコ武者連 池内幼稚園連
チビッコ武者連 相愛保育園連
チビッコ武者連 聖母幼稚園連
鎧武者連
(一般参加・亀岡光秀まつり・岡山城鉄砲隊・ポリテクカレッジ京都・海上自衛隊舞鶴海漕会・舞鶴海上保安学校・行者講)
朝鮮通信使連(舞鶴民団)
 以上、行列参加者約1千名弱 行軍約1km

1時15分:公園ステージ
  吹奏楽演奏(舞鶴市民吹奏楽団)

2時:公園ステージ
 御城下町内太鼓練り込み競演
西町町内会
魚屋連合
寺内町内会
新町町内会
丹波町内会
京口町内会
竹屋町内会

◆備州岡山城鉄砲隊演武(備州岡山城鉄砲隊) 2回目

◆居合い演武(英信流舞鶴英信館)

◆炎神戦隊ゴーオンジャーショー

◆田辺城籠城 第四幕「戦勝祝い」
  ・町内対抗御前綱引き大会及び毘沙門杯争奪綱引き大会  以上中止

◆閉会
 3時30分